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視座
関節外科の今後は?
著者: 吉矢晋一1
所属機関: 1兵庫医科大学整形外科
ページ範囲:P.1079 - P.1080
文献購入ページに移動そのなかで,まず再生医療においては,関節軟骨欠損に対して現在,培養細胞や人工材料を用いた再生医療の手法による治療が試みられています.一方,このような時間と費用のかかる治療が本当に必要とされるのは,どのような対象に対してか,換言すると,どこまでの範囲のものが放置可能であったり,ドリリングなどのより簡便な方法で対応できるか,という点を議論する必要があると思います.靱帯や半月板などは,生体内での移植組織の治癒過程に時間を要するため,再生医療の分野に期待がかかります.しかし,生体内での負荷に耐えられるような強い組織のin vitroでの再生は困難で,実用化にはいまだ距離があると感じています.
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