icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻10号

2005年10月発行

文献概要

論述

脊髄腫瘍患者における手術前後の性格心理状態

著者: 酒井義人1 松山幸弘1 吉原永武1 中村博司1 中島正二郎1 石黒直樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1115 - P.1119

文献購入ページに移動
 脊髄腫瘍(A群)25例および脊髄腫瘍以外(B群)55例に対し,術前後のMaudsley性格テスト(MPI)および術後満足度調査を行い,性格心理状態の推移を検討した.改善率は有意にA群で低かったにもかかわらず,満足度はA群で有意に高かった.術前MPI陽性例は有意にA群で多かったものの,術後MPIが正常化したものはA群で多く,術後陽性化したものはB群で多くみられた.脊髄腫瘍患者では術前の精神的加重が大きく,術後改善率は低くとも術後の精神的不安定からの解放により,高い術後満足感が得られるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら