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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻10号

2005年10月発行

文献概要

臨床経験

1ルート法前十字靱帯再建術における𦙾骨側骨孔方向の検討

著者: 市場厚志1 小田幸作1 岸本郁男1

所属機関: 1高槻赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.1149 - P.1154

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 Trans-tibial techniqueを用いた1ルート法前十字靱帯(ACL)再建術において,𦙾骨側の骨孔方向が再建靱帯に与える影響について検討した.手術は,全例骨付き膝蓋腱を吸収性interference screwで固定した.X線にて𦙾骨骨孔の方向(正面像),位置(側面像)を,MRIにて,大腿骨骨孔の顆間窩での位置,後十字靱帯(PCL)とのインピンジメントの有無の検討を行った.再建靱帯の評価をMRIにて行い(MRI点数),骨孔位置との関連を調べた.結果では,𦙾骨骨孔の冠状面での方向は,61~65°においてMRI点数は良好であった.側面での𦙾骨骨孔が前方である症例は,大腿骨の骨孔が顆間窩の高い位置に作製されており,このような症例では,PCLとのインピンジメントを生じて,MRI点数も低くなる傾向を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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