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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻11号

2005年11月発行

文献概要

視座

新医師臨床研修制度に思う

著者: 津村弘1

所属機関: 1大分大学・整形外科

ページ範囲:P.1187 - P.1188

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 新医師臨床研修制度が始まって,2年目に入り,来年は臨床研修を終了した医師が誕生する.その人材を確保するため,いわゆる後期臨床研修の勧誘が白熱してきている.

 鳴物入りで始まった新医師臨床研修制度は,蓋を開けてみると,研修医の大都会集中を生み出し,地域偏在を加速した.たくさんの研修医が集中した沖縄の病院もあることから,地域偏在は制度の問題ではなく,研修医を集めることができなかった病院の責任と指摘する意見もある.確かに魅力的な研修カリキュラムを提供できさえすれば,研修医を集めることはできるのであろう.しかし,大学病院ですら,わずかのスタッフで日常診療に追われている現状では,通常の病院で“充実した研修”を提供することは至難であることも事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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