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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻11号

2005年11月発行

文献概要

論述

頚椎椎弓形成術後の軸性疼痛―前向き研究

著者: 細野昇1 坂浦博伸2 向井克容2 藤井隆太朗2 吉川秀樹2

所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科 2大阪大学大学院器官制御外科学(整形外科)

ページ範囲:P.1225 - P.1230

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 頚椎椎弓形成術後に生じる軸性疼痛の原因を解明するため前向きに検討を行った.われわれは以前より蝶番側の深層伸筋を딵離しない術式を採用しているが,この術式を経年的にC3-7形成からC3-6形成へ,さらに左딵離から右딵離へと変更した.軸性疼痛はC3-7群30%,C3-6群7.5%とC3-6群で有意に少なかった.C3-6群のうち左딵離群と右딵離群を比べると,術後早期に一過性の軸性疼痛が筋딵離(開放)側に出現したがごく軽いものであった.以上より,軸性疼痛の発生にはC7への手術侵襲が強く関与しており,深層伸筋딵離の関与は少ないものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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