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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻11号

2005年11月発行

文献概要

症例報告

和式トイレ使用による総腓骨神経麻痺の1例

著者: 佐藤多賀子1 星野雅洋1 古賀昭義1 原元彦2 龍順之助3

所属機関: 1東松山市立市民病院整形外科 2東松山市立市民病院神経内科 3日本大学整形外科

ページ範囲:P.1273 - P.1276

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 今回われわれは和式トイレ使用により生じた総腓骨神経麻痺を経験したので報告する.症例は21歳の女性で,和式トイレを使用した後より,左足関節の背屈が不可能となった.初診時,総腓骨神経支配筋の筋力低下を認め,下腿外側から足背にかけて軽度の知覚障害を認めた.電気生理学的検査では腓骨頭で複合筋活動電位の振幅の低下,伝導速度の低下を認めた.1カ月後の再検査では筋力,電気生理学的検査とも回復した.経過,発症機序,和式トイレ使用により起こりうる障害などを考察し,予防法と対策について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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