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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻11号

2005年11月発行

文献概要

症例報告

高校野球選手に発生した肩甲関節窩離断性骨軟骨炎の1例

著者: 桃井義敬1 村成幸2 後藤康夫3 荻野利彦2

所属機関: 1市立酒田病院整形外科 2山形大学医学部整形外科 3寒河江市立病院

ページ範囲:P.1277 - P.1281

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 症例は17歳,男性で,右肩投球時痛を主訴に来院した.肩甲関節窩離断性骨軟骨炎と診断した.野球への早期復帰を希望し手術を行った.関節鏡視では,関節窩中央に軟骨딵離を認め,吸収性ピンで軟骨片を固定した.再鏡視では軟骨片は固定されておらず,これを切除した.その後,投球時痛は消失し,野球に復帰した.本症例では外傷歴がなく,関節面に限局した病変であり,離断性骨軟骨炎と診断した.早期の競技復帰を望む症例に対しては,軟骨片切除は効果的な治療法である.しかし,将来的には変形性関節症の発生が危惧される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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