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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

論述

高エネルギー頭部外傷における頚椎ルーチンCTの有用性―頚椎CTによって骨傷が判明した,いわゆる頚椎occult fractureの14例

著者: 田島康介1 河野克己1 佐々木孝1 山中一良1 野本聡1 菊地謙太郎1 武井照江1 宮本裕也1

所属機関: 1済生会神奈川県病院整形外科

ページ範囲:P.1307 - P.1312

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 われわれは,高エネルギー外傷で当センターを受診した頭部外傷患者全例に頚椎CTをルーチンで施行し,頚椎単純X線写真上骨傷を判定しえなかった103例中13例(12.6%)に頚椎CT上骨傷を認めた.現在までに経験した,いわゆる「頚椎occult fracture」の14例について検討した.今回の結果から,頚椎単純X線写真上骨傷を認めなくとも,実際は頚椎に骨傷を伴っているケースが高い割合で潜在していることが示唆された.高エネルギー外傷において頭部に外傷を認める場合は,頭部CTに加え頚椎CTをルーチンに施行することは有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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