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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

連載 医者も知りたい【医者のはなし】 17

日本赤十字創始者 佐野常民(1822-1902) その2

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.1318 - P.1321

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■はじめに

 前回(40巻10号)は佐野常民の前半の生涯を述べた.慶応3年(1867),常民が45歳のときパリ万博に佐賀藩代表として派遣され,国際赤十字社が組織されていることを知った.さらに明治5年(1872)にはウイーン万博に派遣される日本代表の副総裁となり,渡欧した.さらに彼は欧州で国際赤十字社の見聞を深めて帰国した.明治10年(1877)に,「西南の役」が勃発し,常民は博愛社を結成して,両軍の負傷者を救護活動した.これが10年後に,日本赤十字社の結成へと発展していった.そして彼は初代日本赤十字社社長に就任し,さらに彼は明治政府で縦横な活躍をしていった.

 今回は,常民がパリ万博に佐賀藩の代表として参加し,戊辰の役の知らせを受けて,急遽帰国するところまでを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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