icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

臨床経験

急性期腰痛患者に対する安静・運動療法を基礎とした入院治療

著者: 木下厳太郎1 白木孝人1 米湊裕1 糸原仁1

所属機関: 1宝塚市立病院整形外科

ページ範囲:P.1335 - P.1341

文献購入ページに移動
 急性腰痛患者に対する安静・運動療法を基礎としたクリニカルパスの有用性を検討した.2003年1月~2004年4月までに入院した19~97(平均63)歳の男49例,女79例(計128例)を対象とした.診断は,新鮮圧迫骨折59例,腰椎椎間板ヘルニア26例,腰部脊柱管狭窄症12例,陳旧性圧迫骨折8例,変形性腰椎症6例,腰部打撲傷6例,急性腰痛症11例であった.治療方法,入院期間,転帰を調査した.全体の平均入院期間は38.9日で,83%が軽快し自宅退院した.疾患別に平均入院期間は異なっており,脊椎圧迫骨折患者では転院率が高かった.全体では薬物療法が72%に行われていたが,その多くは屯用の坐剤か外用薬であった.外固定が32%,物理療法が11%,ブロック注射が5%,手術が2%に行われた.腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症において補助療法の使用頻度が高かった.クリニカルパスを疾患別ごとに修正し,圧迫骨折患者の介護保険制度下支援への移行を考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら