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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

臨床経験

外傷性・術後皮膚潰瘍に対し有効であったbasic fibroblast growth factor(bFGF),prostaglandin E1(PGE1)製剤併用療法の小経験

著者: 杉田秀幸1 鱒渕秀男1 横井隆明1 山田恵1 正木創平2 龍順之助2

所属機関: 1春日部市立病院整形外科 2日本大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1343 - P.1346

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 外傷性・術後皮膚潰瘍に対し,bFGF,PGE1製剤併用療法が有用であったので報告する.対象は外傷が4例,術後潰瘍が2例,計6例で,bFGF製剤を創面に散布後PGE1製剤を十分に塗布し,創面が湿潤状態を保つように被覆した.本療法開始後,外傷が平均8.3日,術後潰瘍が平均41日で良好な肉芽形成,上皮化が得られた.bFGF製剤は強力な血管新生作用,肉芽形成促進作用を持ち,PGE1製剤は血管拡張作用,血小板凝集作用を持つ.本療法は,外傷性・術後皮膚潰瘍の治癒期間を短縮する可能性があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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