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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

症例報告

高齢者に発生した外傷性胸骨骨折に対して手術的治療を施した1例

著者: 相良学爾1 大和俊信2

所属機関: 1志摩市立国民健康保険前島病院整形外科 2志摩市立国民健康保険前島病院外科

ページ範囲:P.1351 - P.1354

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 症例は84歳,女性.坂道で転倒して受傷した.遠位骨片が近位骨片前方に乗り上げた胸骨体部横骨折と第4胸椎骨折を認めた.亀背も強く上半身を起こすとさらに骨折部は転位した.胸骨骨折部の不安定性と疼痛に対し,reconstruction plateによる骨接合術および,骨移植術を施行した.術後疼痛は軽快し,2日目でベッド上ギャッジアップが可能となり,7カ月目で骨癒合を認めた.渉猟しえた限り外傷性胸骨骨折の80歳以上の手術報告例はなく,手術による固定は高齢者における早期ADL改善に非常に有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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