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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

症例報告

悪性変化を示した巨大粉瘤の1例

著者: 楫野良知1 毛利良彦1 吉田弘範1 鳥畠康充1 増田信二2

所属機関: 1厚生連高岡病院整形外科 2厚生連高岡病院病理科

ページ範囲:P.1365 - P.1369

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 46歳,男性.10年前より殿部に無症候性の腫瘤を自覚していた.ここ数年で増大傾向を認めた.13×15cmの弾性軟から一部硬の巨大な腫瘤が存在し,MRIでは嚢腫壁から隆起する充実性の病変を認めた.拡大切除術を行い,病理学的検索で嚢腫壁から連続的に発生する高分化型扁平上皮癌を認めた.局所放射線療法を追加したが,患者は2カ月後に肺多発転移による呼吸不全のため死亡した.長期にわたり存在し,短期間に増大傾向を示す粉瘤には悪性変化の可能性があり,慎重な病理学的検索が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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