icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻12号

2005年12月発行

文献概要

症例報告

自家骨移植による再建を行った第1中手骨軟骨肉腫の1例

著者: 新美塁1 楠崎克之1 小畑秀司1 松峯昭彦1 内田淳正1

所属機関: 1三重大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1371 - P.1375

文献購入ページに移動
 76歳の男性の左第1中手骨に発生した軟骨肉腫に対して腫瘍広範切除術後に腸骨からの自家骨移植を用いた患肢再建を行った.摘出腫瘍はgrade 2の軟骨肉腫であったが,手術後22カ月経過し局所再発や遠隔転移なく良好に経過している.再建した母指の機能も良好である.手足発生の軟骨肉腫は稀であるが,生命予後は良好であることが多い.広範切除や患肢機能の再建が困難なことから切断術が選択されることが多いが,第1中手骨の場合は母指機能の重要性を考えるとできるだけ患肢温存療法を行ったほうがよいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら