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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻2号

2005年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療

前腕回旋障害の病態と治療

著者: 藤田正樹1 別府諸兄2 青木治人2

所属機関: 1日本医療伝道会衣笠病院整形外科 2聖マリアンナ医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.125 - P.132

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 前腕は橈骨,尺骨とそれらを連結する軟部組織よりなる構成体で,骨性要素(骨性アライメント異常や関節不適合),軟部組織性要素(TFCC,骨間膜腱様部,輪状靱帯などの機能不全),もしくはそれらの複合原因にて回旋障害が発症する.当科では骨軸→遠位橈尺関節→近位橈尺関節→骨間膜腱様部の順に回旋障害に対する機能評価を行い,各種病態に則した手術方法を選択している.第一選択手術を施行しても回旋障害が残存する場合には,治療方針にのっとり各症例に適した追加手術を適時施行することとしている.骨および関節要素をすべて是正したにもかかわらず前腕可動域制限が残存する場合には,骨間膜腱様部切離術の適応となる.腱様部切離術に際しては,術後前腕不安定症を招かぬよう拘縮の主因部に最小限の切離を加えた後,他動的回旋運動にて可及的腱様部延長術を施行し,腱様部切離を最小限とするよう工夫している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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