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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻2号

2005年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療

前腕の回旋拘縮に対する改良型動的副子

著者: 渡邊政男1 土井一輝2 服部泰典2

所属機関: 1小郡第一総合病院リハビリテーション科 2小郡第一総合病院整形外科

ページ範囲:P.163 - P.167

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 これまでに前腕の回旋拘縮に対する有効なスプリントの報告は少ない.これに対しわれわれは,1997年からCollelo-Abrahamの考案したダイナミックスプリントの持つ力学的問題点を改善したスプリントを作成して使用してきた.1999年からはさらに改良を加えて橈尺骨癒合症6例,前腕骨骨折9例,骨折後変形治癒2例,尺骨突き上げ症候群,前腕再接着およびフォルクマン拘縮の各1例に装着を行った.装着後の総可動域は自動で61°,他動で59°改善し,良好な結果が得られた.症例ごとにより適切な回旋軸の設定が可能となっている本スプリントは矯正力のロスが少なく,外傷後の軟部組織の短縮等に起因する回旋拘縮に対しては特に有用性が高かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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