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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻2号

2005年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療

外傷性前腕回旋制限に対する動的回内外スプリントの使用

著者: 三ツ口秀幸1 渡邉健太郎1 佐久間雅之1 矢島弘毅1

所属機関: 1名古屋掖済会病院整形外科

ページ範囲:P.169 - P.175

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 前腕は上肢の他の関節と異なり長い回旋軸を持つ.本稿で紹介する装具は,この前腕の特徴を考慮してColello-Abrahamにより考案された前腕回旋制限に対して効果的な装具である.筆者らは,この装具に改良を加え,主に外傷後の前腕回旋制限に対して使用している.本装具の適応は術後または固定除去後に可動域の改善がみられず,日常生活に支障がある場合とし,過去5年間に15例に使用した.内訳は男性11例,女性4例で,術後の拘縮が13例,保存療法後の拘縮が2例であった.全症例の平均可動域は63~139°と著明に改善した.本装具は早期に使用開始した症例により改善する傾向を認めたが,使用開始の時期は骨・関節の術後の安定性を考慮に入れ判断する必要がある.改良型Colello-Abraham装具の紹介とともに治療成績について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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