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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻2号

2005年02月発行

文献概要

論述

馬尾弛緩の臨床的検討―第2報;無症状例における馬尾弛緩の出現頻度

著者: 大歳憲一1 菊地臣一1 紺野慎一1 荒井至1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形学科

ページ範囲:P.177 - P.182

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 今回われわれは,無症状例における馬尾弛緩の発生頻度を,MRIを用いて調査した.対象は当科にて腰椎MRIを撮像した患者のうち,調査時明らかな下肢症状を有しない50例とした.馬尾弛緩は50例中18例36.0%に認められ,また,馬尾弛緩を有する症例に脊柱管狭小化を有する頻度が有意に高かった.馬尾弛緩それ自体が臨床症状発現に強く関与しているという報告が散見されるが,本研究の結果から,馬尾弛緩は脊柱管の狭小化により生じた単なる馬尾の形態学的変化にすぎず,症状発現への関与は小さいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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