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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

論述

胸椎・腰椎後方instrumentation手術後感染例の検討

著者: 安井哲郎1 近藤泰児1 穂積高弘1 新井真1 東川晶郎1 永瀬雄一1

所属機関: 1東京都立駒込病院整形外科

ページ範囲:P.233 - P.237

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 胸椎・腰椎後方instrumentation手術を行った302例中13例(4.3%)に術後感染が生じ,うち11例(85%)はメチシリン耐性菌感染であった.長時間手術・大量出血・多椎間手術が感染の危険因子であった.また当該部位の手術既往・放射線照射の既往も危険因子と考えられた.一方,年齢・術中創洗浄量には有意な差はなかった.抗生剤の全身投与のみでは感染は治癒しなかった.術後2週間以内の感染発症例では病巣掻爬により感染を鎮静化させ得たが,術後2週間以降の発症例では内固定材抜去を要した症例が多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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