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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

論述

術後無症候性深部静脈血栓症の発生頻度および肺塞栓症との関係

著者: 施徳全1 須藤啓広1 長谷川正裕1 松峯昭彦1 近藤哲士2 榊原紀彦2 塩川靖夫2 内田淳正1

所属機関: 1三重大学医学部整形外科 2博仁会村瀬病院整形外科

ページ範囲:P.239 - P.245

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 下肢,骨盤手術症例の術前と術後に超音波法を用いて検査し,患者の同意を得て手術側に静脈造影を行った131例について,近位型深部静脈血栓症(DVT)の有無と発生部位,臨床症状との関係,血管の閉塞程度と臨床症状の関係および肺塞栓症(PE)との関係を調べた.症候性DVTと無症候性DVTの発生頻度は42%と21%であった.完全閉塞型による症候性と無症候性DVTが76.2%と29.4%,部分閉塞型による症候性と無症候性DVTが23.8%と70.6%であった.症候性と無症候性DVTによるPEの発生頻度は23.8%と23.5%であった.術後無症候性DVTの早期診断が重症PEの予防に重要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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