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総説
文献概要
骨粗鬆症における問題点は,高齢者の自立を阻害する脊椎圧迫骨折や大腿骨頚部骨折である.このような骨折を予防するためには,成長期における骨量を増加させ,できるだけ高い最大骨量を獲得することが重要である.小児期の予防対策と退行期骨粗鬆症に対する早期診断と治療が,患者のQOL低下を防止すると考えられる.骨粗鬆症に対しては原則として薬物療法を行い,骨量や骨代謝マーカーをモニタリングしながら,個々の症例に対して有効性のある薬剤をできるだけ長期間継続することが望ましい.本稿では小児期の骨変化にも着目し,加齢と骨変化について述べる.
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