文献詳細
追悼
文献概要
東京医科歯科大学整形外科名誉教授古屋光太郎先生のご逝去にあたり心よりご冥福をお祈りいたします.古屋先生は昭和31年3月,東京医科歯科大学医学部を卒業後に医学研究科に進学され,その後終生にわたり骨・軟部腫瘍の研究に従事されました.昭和52年に初代青池勇雄教授の後継者として整形外科学講座教授に就任され,平成8年3月まで19年にわたり整形外科学および大学の発展のために貢献されてきました.
古屋先生のご業績は骨・軟部腫瘍の診断と治療,股関節外科治療法の開発の大きく2つに分類されます.骨肉腫のX線像と病理組織所見を対比して亜分類を試み,予後との関係を明らかにしました.また治療法として切除範囲基準を作成し,化学療法と治癒的広範切除による患肢温存手術を行い,その結果5年生存率を70%以上に向上させました.また,悪性軟部腫瘍に関しては診断基準の確立,予後と組織型・手術法の重要性を明らかにし,治癒的広範切除術により治療成績を向上させました.
古屋先生のご業績は骨・軟部腫瘍の診断と治療,股関節外科治療法の開発の大きく2つに分類されます.骨肉腫のX線像と病理組織所見を対比して亜分類を試み,予後との関係を明らかにしました.また治療法として切除範囲基準を作成し,化学療法と治癒的広範切除による患肢温存手術を行い,その結果5年生存率を70%以上に向上させました.また,悪性軟部腫瘍に関しては診断基準の確立,予後と組織型・手術法の重要性を明らかにし,治癒的広範切除術により治療成績を向上させました.
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