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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

症例報告

関節内注射後に発生した化膿性肩関節炎の2例

著者: 鈴木貴士1 清水一郎1 若林健1 横井隆明1 大幸俊三1 龍順之助2 鳥山正人3

所属機関: 1日本大学練馬光が丘病院整形外科 2日本大学医学部整形外科 3光が丘整形外科

ページ範囲:P.301 - P.305

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 症例1は70歳,女性.近医にてステロイドの肩関節内注射を3回施行後,肩の疼痛が増強し約4週間後に当院を受診した.化膿性肩関節炎の診断で観血的洗浄,滑膜切除術を施行し,術後1年3カ月では日常生活に支障なく改善した.症例2は49歳,女性.症例1と同院にてステロイドの肩関節内注射を施行後,肩の疼痛が増強し,約6週間後に当院を受診した.同診断で観血的洗浄,滑膜切除術を施行し,術後1年3カ月では関節可動域制限を伴っているが,概ね臨床症状は改善した.本症例は同院同時期に不適切な消毒による肩関節内注射によって発症したと思われる.関節節内注射をする場合,十分な消毒を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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