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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

症例報告

好酸球性肉芽腫が疑われた小児頚椎破壊性病変の1例

著者: 古矢丈雄1 山崎正志1 大河昭彦1 天野景冶1 田村晋1 新籾正明1 橋本光宏1 渡邊光弘1 村上正純1 守屋秀繁1 西須孝2 亀ヶ谷真琴2

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院整形外科学 2千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.317 - P.321

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 4歳,男児の第5頚椎に発生した頚椎破壊性病変の1例を報告する.患児は頚部痛で発症し,その後両前腕痛を訴えた.両側下肢腱反射は亢進していた.単純X線像で第5頚椎椎体の圧潰を認めた.MRIで同椎体の圧潰および,第3頚椎~第7頚椎レベルの脊柱管内に脊髄を前方から圧排する腫瘤を認めた.好酸球性肉芽腫を疑い,生検を行った.病理組織像では好酸球性肉芽腫の典型像は得られなかったが悪性疾患は否定された.治療としてハローベスト固定による保存療法を施行した.自覚症状は早期より消失し,良好な臨床経過を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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