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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

症例報告

胸椎転移を主症状とした腎盂尿管腫瘍の1例

著者: 本田久樹1 清水健治2 小林晏3 秋末敏宏4 清原稔之5 三井敏文1

所属機関: 1回生会フジタ病院整形外科 2東海大学医学部基盤診療系(画像診断学) 3大阪厚生年金病院病理科 4神戸大学大学院整形外科学 5清原整形外科医院

ページ範囲:P.323 - P.327

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 急速進行性麻痺を呈した稀な腎盂尿管腫瘍の胸椎転移の1例を経験した.症例は43歳の女性で背部痛を主訴とし,血検でCA 19-9が高値を示し,尿細胞診で異型性を示す移行上皮を認めた.補助診断で第3胸椎の破壊を認め,精査で腎盂尿管移行部に腫瘍が存在した.生検にて腎盂尿管腫瘍の胸椎転移と診断した.手術は麻痺の急速悪化に対し後方除圧・固定術を施行した.本症は稀な悪性腫瘍で,脊椎症状を主訴とする報告は剖検例2例のみである.本症は泌尿器科的症状に乏しく,脊椎転移が主症状となる病態の存在に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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