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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻3号

2005年03月発行

文献概要

症例報告

坐骨神経部に発生した慢性増大性血腫の1例

著者: 福岡昌利1 穴澤卯圭1 矢部啓夫1 森岡秀夫1 三浦圭子1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.333 - P.337

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 慢性増大性血腫(choronic expanding hematoma,以下CEH)は,1カ月以上の経過で徐々に増大する血腫と定義されている.今回われわれは,坐骨神経部に生じたCEHの1例を経験したので報告する.症例は60歳,男性.1997年12月に坐骨神経痛を呈する左大腿部の腫瘤を認め,翌年3月に摘出術を施行されCEHと診断された.術後症状は消失したが,術後3年で腫瘤の再発と坐骨神経痛および軽度の麻痺症状を認めた.MRIによりCEHの再発と診断し,再度摘出した.手術後約1年の現在,再発は認めない.また,自験例においてMRI像はCEHの診断に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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