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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2005(第33回日本脊椎脊髄病学会より) 原著論文

脊髄髄内腫瘍の自然経過と手術タイミング

著者: 小澤浩司1 佐藤哲朗2 松本不二夫1 田中靖久1 国分正一1 中川智刀3 笠間史夫3

所属機関: 1東北大学大学院医学研究科整形外科学分野 2仙台整形外科病院 3東北労災病院整形外科

ページ範囲:P.379 - P.386

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 1年以上経過を観察した脊髄髄内腫瘍12例をMRI所見により6型に分類し,腫瘍の増大と症状の推移を検討した.Lipoma型,hemangioblastoma型,cavernous hemangioma型は経過観察中に腫瘍の増大がみられなかった.しかし,cavernous hemangioma型で,増大しなくても腫瘍内出血のため麻痺が悪化したものがあった.Ependymoma型は平均経過観察期間2.7年で平均1.13倍,glioma型は2年で1.09倍に増大した.Astrocytoma型は経過観察期間1年で腫瘍の体積が1.52倍になり,症状が悪化した.Lipoma型,hemangioblastoma型,cavernous hemangioma型の髄内腫瘍は,数年の経過観察では腫瘍の増大がみられず症状が改善するものがあり,必ずしも早急な手術を要しないと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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