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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2005(第33回日本脊椎脊髄病学会より) 原著論文

In vivo 3-D脊椎運動解析―頚椎の回旋運動

著者: 石井崇大1 向井克容2 細野昇2 坂浦博伸2 藤井隆太郎2 中島義和3 田村進一3 和田英路1 菅本一臣2 吉川秀樹2

所属機関: 1星ヶ丘厚生年金病院整形外科 2大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科) 3大阪大学大学院医学系研究科多元的画像解析分野

ページ範囲:P.415 - P.423

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 われわれは,3-D MRIを用いた新しい非侵襲的3次元動態解析システムを独自に開発し,in vivoでの頭部回旋時における頚椎のカップリングモーションを捉えることに成功した.対象および方法は,健常成人に対し,頭部を15°間隔で回旋した状態にて,3-D MRI撮影を行った.各椎骨の動きの追跡は中間位の画像と回旋位で撮影した画像とで,ボリュームレジストレーションを使って3次元的にマッチングすることにより行った.結果は上位頚椎の回旋は,回旋と反対方向の側屈を伴っていた.一方,中下位頚椎の回旋は,すべての椎間で回旋と同じ側への側屈を伴っていた.また上位と中位頚椎の回旋は,後屈を,下位頚椎の回旋は,前屈を伴っていた.このような頚椎の複雑なカップリングモーションを,3次元動態のアニメーションを作成することにより,容易に理解することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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