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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2005(第33回日本脊椎脊髄病学会より) REVIEWs

骨粗鬆症性椎体圧潰後の遅発性麻痺に対する脊椎短縮術

著者: 田中靖久1 清水克時2

所属機関: 1東北大学部整形外科 2岐阜大学医学部整形外科

ページ範囲:P.497 - P.501

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 骨粗鬆症に起因する椎体圧潰後の遅発性麻痺例では,局所に強い後弯が形成される.後弯化で,歩行時に腰痛が生じ,脊髄・馬尾が椎体の後方突出で圧迫され,大きな屈曲応力が作用して新たな骨折が生じる.後方脊椎短縮術が前方法に優れる点は,圧潰椎体の高さの復元を目指すものではないために後弯変形の矯正が容易なことにある.脊椎短縮術は,新規骨折の発生や後弯矯正の損失といった克服すべき課題が残されているものの,一般的に腰痛,神経学的障害そして歩行障害の改善が良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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