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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻5号

2005年05月発行

文献概要

論述

小児悪性骨腫瘍切除後の再建方法

著者: 吉田行弘1 大幸俊三1 杉田秀幸1 大幸英至1 龍順之助1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.517 - P.523

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 予後の改善に伴い小児悪性骨腫瘍に伴う患肢温存後の再建方法はその後の患肢機能に大きく影響する.1973年から2003年までに経験した小児悪性骨腫瘍30例に対し,再建方法,機能評価,合併症,予後を検討し,小児悪性骨腫瘍に対する至適再建方法選択のガイドラインを作成した.腫瘍型人工関節は,成績は安定しているが,小児に対しては縮小手術の応用により,永続的に有用な患肢機能を獲得できる患肢再建方法を選択すべきであり,そのためには年齢,発生部位,予想される脚長差,さらに化学療法などの効果を総合的に検討する必要がある.骨幹部は血管柄つき腓骨移植術にて再建し,骨幹部から骨端部は縮小手術が応用できれば創外固定器による骨延長法や血管柄つき腓骨移植術を利用して関節温存を行い,可能でなければ腫瘍型人工関節や延長型人工関節を利用すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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