icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻5号

2005年05月発行

文献概要

論述

X線透視を使用する整形外科手術時における術者の被ばく測定と低減に関する諸検討

著者: 川辺睦1 冨士居和之2

所属機関: 1岡山大学大学院保健学研究科 2山田整形外科病院整形外科

ページ範囲:P.531 - P.536

文献購入ページに移動
 整形外科手術においてX線透視を使用すると,術者はX線管の付近で手術操作を行うため,高い線量の放射線に被ばくするおそれがある.そこで,X線透視を使用する整形外科手術における術者の被ばくについて調査を行い,透視方向や被ばく低減の方策について考察した.測定は,四肢観血的手術10例について,術者の防護衣着用下の胸部,および頚部と利き手指に個人被ばく線量計を装着し1例ごとに行った.また,算定した術者の実効線量および等価線量を法令で定められた年限度値と対比した.測定結果より,透視方向を変更することで被ばく低減できる手術例があり,術者に対する周知の必要性を感じた.法令限度値を超える被ばくの可能性は少なく業務上問題はない.しかし,低パルスレートの使用や装置メンテナンスなどで職業被ばくを低減することも可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら