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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻5号

2005年05月発行

文献概要

症例報告

内反肘に伴う遅発性尺骨神経麻痺の2例

著者: 浅井秀司1 浦田士郎1 鈴木和広1 田中健司1 川上寛1 小口武1 吉田亜紀子1 古川了子1

所属機関: 1安城更生病院整形外科

ページ範囲:P.591 - P.595

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 小児期肘関節周辺骨折後の内反肘に伴う遅発性尺骨神経麻痺の2例を報告する.2例とも初診時に左尺骨神経支配領域の知覚低下,患側の筋力低下を認め,肘外偏角は内反30°と内反20°であった.術前inching法運動神経伝導速度検査で肘部管相当部に障害があることが予測された.術中尺骨神経のfibrous bandによる絞扼を認め2例ともにfibrous bandの切離を行い,1例に内反肘矯正骨切り術を併用し良好な結果が得られた.今回の症例ではfibrous bandによる絞扼が原因であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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