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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻6号

2005年06月発行

誌上シンポジウム 脊柱短縮術

脊柱短縮が脊髄に及ぼす影響に関する実験的研究

著者: 小林忠美1 川原範夫1 藤田拓也1 村上英樹1 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学

ページ範囲:P.625 - P.631

文献概要

 脊柱短縮が脊髄に及ぼす影響について成犬を用いて実験を行った.12.5mmまでの脊柱短縮では脊髄の走行は直線状に保たれていたが,12.5mmを超える脊柱短縮では脊髄にキンキングが生じた.脊髄の走行が直線状に保たれている5mm,10mmの脊柱短縮時の脊髄血流量は短縮前に比し有意に増加していた.脊髄がキンキング状態にある15mm,20mmの脊柱短縮時には脊髄機能障害が生じていた.脊髄のキンキングが生じる臨界点は1椎体長の64%の脊柱短縮の時点であり,ここまでが脊柱短縮の安全域である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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