icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻6号

2005年06月発行

文献概要

検査法

椎体骨折の原因診断(腫瘍性・骨粗鬆症性)―骨吸収マーカー(尿中NTx)を用いた補助診断

著者: 飯塚高弘1 野田和王1

所属機関: 1河崎病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.685

文献購入ページに移動
 脊椎圧迫骨折は腫瘍性椎体骨折か骨粗鬆症性椎体骨折かの鑑別が困難なことがある.転移性骨腫瘍は骨組織を破壊しながら拡大していくために,骨吸収マーカーが上昇する.新規椎体骨折で来院した患者45例(平均年齢70.4歳)について治療開始前に尿中NTxを検査した.腫瘍性椎体骨折症例において有意にNTx(腫瘍群109.2,骨粗鬆症群70.2)は高値を示した(p=0.0337).また転移巣が増加するほどNTxは増加する傾向にあった(p=0.0586).NTxが高値を示した際には腫瘍性椎体骨折を疑って精査を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら