icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻6号

2005年06月発行

文献概要

国際学会印象記

第5回日米加欧整形外科基礎学会合同会議に参加して

著者: 福士純一1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.688 - P.689

文献購入ページに移動
 2004年10月10日から13日までの4日間,カナダはアルバータ州のバンフにて第5回日米加欧整形外科基礎学会合同会議が開催されました.会長はカルガリー大学Kevin Hildebrand教授です.本学会はその名の通り,日本,米国,カナダそしてヨーロッパのOrthopaedic Research Societyが一同に会す学会で,3年に1度,各地区の持ち回りで主催されているものです.第1回は1991年,今回と同じくバンフ,第2回は米国・サンディエゴ,第3回は浜松,第4回はギリシャのロードス島で行われました.今回は再びカナダの主催となり,第1回目に大好評であったバンフで再度の開催となったとのこと.参加者は約400名,そのうち約100名が日本からの参加者だったようです.

 バンフのシンボルといえば,中世ヨーロッパの古城のような外観のフェアモントスプリングスホテル,そのホテルのカンファレンスセンターが今回の会場でした(図1).今年の学会は,4つのシンポジウムに,4つのワークショップ,20のセッションが企画されました.シンポジウムは毎日午前中に大会場にて開催され,それぞれtendon to bone healing,intervertebral disc degeneration,cartilage repairそしてhip fractureというテーマで講演がなされ,大変に有意義でありました.ワークショップは,初日,3日目の午後に2つずつ行われ,mesenchymal stem cells,implant loosening,computer assisted orthopaedic surgeryそしてbiomarkersという4つのテーマについての最新の話題を含んだ討論が行われました.またセッションにおいては,関節形成術,バイオメカニクス,変形性関節症,骨折治癒,摩耗,ティッシュエンジニアリング,幹細胞,椎間板といった様々な領域での研究発表がなされました.日本からはシンポジウムとワークショップにそれぞれ1題ずつ,セッションに14題が採用されていました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら