icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻6号

2005年06月発行

文献概要

症例報告

Scaphocapitate fracture syndromeの1例

著者: 高木岳彦1 松村崇史1 白石建1 上田誠司1 森山一郎1 別所祐貴1 辻収彦1 船尾陽生1

所属機関: 1済生会宇都宮病院整形外科

ページ範囲:P.723 - P.728

文献購入ページに移動
 症例は19歳,男性.舟状骨,有頭骨骨折を認め,有頭骨近位骨片は約180°回転転位していた.手関節背側より骨折部を展開し,有頭骨骨片を整復し,screw固定を行った.術後7カ月の現在,手関節可動域は良好で日常生活に支障はない.本例は稀な手根部外傷であるが,手関節過伸展時に橈骨背側縁が有頭骨背側に衝突して骨折し,手関節を中間位に戻すと近位骨片が回転転位する機序が考えられている.無腐性壊死や偽関節の予防のためには早期の観血的整復固定が重要であり,長期的には変形性関節症の合併に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら