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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻7号

2005年07月発行

文献概要

症例報告

高ALP血症を呈した原発不明播種性骨髄癌症の1例

著者: 須佐美知郎1 穴澤卯圭2 矢部啓夫1 森岡秀夫1 森井健司1 渡部逸央1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科 2東京歯科大学市川総合病院整形外科

ページ範囲:P.833 - P.837

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 骨盤の造骨性変化,貧血,ALP高値を呈し,生検後,急速にDIC(disseminated intravascular coagulation)が進行した播種性骨髄癌症の1例を経験したので報告する.症例:58歳,男性.他院でALP高値,骨盤の造骨性変化,骨シンチグラムでびまん性の集積像を指摘された.腸骨より生検術を施行したところ,貧血と血小板減少が急激に進行しDICに移行して死亡した.播種性骨髄癌症は,一般的に腰背部痛,貧血,血小板減少を特徴とし,高ALP血症を呈する場合もある.原因不明の腰背部痛に貧血,血小板減少,高ALP血症を認めた場合,播種性骨髄癌症も考慮すべきと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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