icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻8号

2005年08月発行

症例報告

大腿骨外反骨切り術の適応拡大を目的として骨頭部骨棘切除術を追加した1例

著者: 津田晃佑1 大澤傑2 中川滋1 萩尾佳介1 格谷義徳1 西塔進1

所属機関: 1大阪労災病院整形外科 2大阪労災病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.945 - P.948

文献概要

 骨頭部骨棘切除により外反骨切り術の適応とした症例について報告する.症例は51歳,女性で,右股部痛を主訴とし,可動域制限とX線上荷重部関節裂隙の消失を認めた.動態撮影,関節造影,CT-MPR像にて大腿骨頭部骨棘が寛骨臼下方骨棘と衝突し十分な内転位とならず,本来では外反骨切り術の適応外となる変形性股関節症に対し,骨棘切除を追加することで比較的良好な適合性が得られると判断し,大腿骨頭部骨棘切除後に外反骨切り術とキアリ骨盤骨切り術を行った.術後,疼痛の消失,可動域制限の改善,荷重部関節裂隙の開大を認め,術後2.4年の現在,経過良好である.本法は外反骨切り術の適応を拡大する一術式と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら