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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻8号

2005年08月発行

文献概要

症例報告

高度の頚椎破壊性変化を来したSAPHO症候群の1例

著者: 加藤仁志1 五之治行雄1 青竹康雄1 中瀬順介1 三輪真嗣1 天谷信二郎1

所属機関: 1福井県済生会病院整形外科

ページ範囲:P.949 - P.953

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 SAPHO症候群は皮膚病変と骨関節病変により構成される症候群である.骨関節病変は前胸部が最も多く,脊椎にも約30%にみられるが,高度の骨破壊を来すことは稀である.症例は56歳,女性,頚椎に高度の骨破壊性病変を認めた.前胸部の症状がなく,皮膚病変も軽度であったため,初期診断に難渋したが,頚椎前方固定術を施行した際の病理組織検査と細菌培養検査により,本症候群に伴う脊椎炎と診断した.高度の脊椎破壊性変化を生じうる疾患として,本症候群を念頭に置く必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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