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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻8号

2005年08月発行

文献概要

症例報告

軽微な外傷を契機に発症した高齢者環軸関節回旋位固定の1例

著者: 廣瀨裕一郎1 千葉一裕1 石井賢1 小川祐人1 高石官成1 西澤隆1 中村雅也1 松本守雄1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.955 - P.959

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 高齢者における環軸関節回旋位固定は稀であるが,今回われわれは,過去に報告のない,軽微な外傷を契機に発症した1例を経験したので報告する.症例は78歳,女性.浴室にて壁に頭部を打撲し,その後徐々に頚部痛,斜頚が進行し環軸関節回旋位固定に至った.CTにて,環椎の横靱帯付着部に剝離骨折と思われる骨片を認めた.C1後弓切除術およびC0~C3に至る頭蓋頚椎後方固定術を行い,良好な成績を得た.高齢者では,たとえ軽微な外傷であっても,斜頚が発生した場合には,環軸関節回旋位固定が発症しうることを念頭に置くべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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