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特別シンポジウム どうする日本の医療
社会的共通資本としての医療
著者: 宇沢弘文1
所属機関: 1同志社大学社会的共通資本研究センター
ページ範囲:P.974 - P.974
文献購入ページに移動その一高時代に『ヒポクラテス全集』を読み,医師となる人間は,人格高潔で能力があり,一生を人類のために捧げる志をもつ若者でなければいけないとありました.それでは自分にはとても無理だと,数学の道へ進みました.戦後間もない,社会的にも経済的にも混乱した時代です.医学が人間の体を癒す学問とすれば,経済学は社会の病気を治す学問だと勝手に位置づけて,経済学の勉強を始めました.いまから50年ほど前になります.
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