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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻9号

2005年09月発行

文献概要

海外医療事情

米国におけるKyphoplastyの現状―Cleveland Clinicの症例を中心として

著者: 戸川大輔1

所属機関: 1

ページ範囲:P.1004 - P.1013

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 近年,骨粗鬆症性圧迫骨折,ならびに骨融解性病的骨折に対する経皮的椎体形成術が広く行われてきている.Kyphoplastyは圧壊した椎体内にバルーンを挿入し,加圧することで椎体高を再獲得し,局所の後弯と脊柱の矢状断アライメントを改善すると同時に,骨セメントを無圧下で充填するための空洞を形成する.このことにより,セメント漏洩などの合併症の頻度を著しく減らすことのできる優れた術式である.良好な疼痛緩和,椎体高の回復,低頻度の合併症が報告されているが,疼痛改善機序,隣接椎体への影響,最適な椎体内充填マテリアルの問題などは今後の課題である.筆者が留学中のクリーブランドクリニックでは,1999年より500症例1,000以上のkyphoplastyを経験し,良好な臨床成績と高い患者の満足度を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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