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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻9号

2005年09月発行

文献概要

症例報告

甲状腺癌脊椎転移巣への131I内照射後に発症した放射線性脊髄症の1例

著者: 竹内孝之郎1 川原範夫1 村上英樹1 八幡徹太郎1 横山邦彦2 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2金沢大学医学部核医学科

ページ範囲:P.1039 - P.1045

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 症例は62歳,女性.当初,甲状腺癌の第10胸椎転移に対し,131I内照射療法が施行された.その3年後に誘因なくBrown-Sequard症候群が出現した.T10/11椎間高位の黄色靱帯骨化症が麻痺の原因と考え,除圧術を施行した.術後症状は若干改善したが,術後10日目頃より麻痺が進行し,術後35日目で両下肢完全麻痺となった.画像所見,術中所見,経過より本症例を131I内照射療法後に生じた放射線性脊髄症と診断した.現在までに131I内照射療法後に放射線性脊髄症を生じた報告はないが,このような合併症が生じる可能性があることを認識する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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