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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻9号

2005年09月発行

文献概要

症例報告

両側の弾発現象を呈した肩甲骨下部弾性線維腫の2例

著者: 美舩泰1 本田久樹1 池田正則1 振角和利1 杉本格1 坪田次郎1

所属機関: 1高砂市民病院整形外科

ページ範囲:P.1047 - P.1052

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 両側の弾発現象を呈した肩甲骨下部弾性線維腫を2例経験した.症例は49歳と48歳の男性でともに両側肩甲骨の深層に手拳大の腫瘤を認めた.腫瘤は共通して弾性硬,境界明瞭で,肩甲胸郭運動に関連して肩関節水平屈曲位で肩甲骨の弾発を呈した.2例とも両側の腫瘤摘出術を行い,背部痛および肩甲骨の弾発は消失した.病理にて弾性線維腫と診断された.本症は肩甲骨下部に好発し,肩甲骨の弾発を呈する場合がある.治療は無痛性腫瘤のみであれば経過観察でよいとされるが,背部痛や肩甲骨の弾発を認めれば腫瘤摘出術の適応となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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