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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻9号

2005年09月発行

文献概要

症例報告

発熱,高度貧血,肝機能障害などの全身症状を呈した通常型悪性線維性組織球腫の1例

著者: 石井猛1 舘崎愼一郎1 米本司1 岩田慎太郎1 竹内慶雄1

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科

ページ範囲:P.1065 - P.1069

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 発熱などの全身症状を呈した29歳の男性で,右大腿の悪性線維性組織球腫(MFH)の1例を報告する.発熱,白血球増加,輸血を要する高度貧血,肝機能障害などの症状で内科的精査後に当院を紹介された.大腿部に20cm大の腫瘤を認め,針生検で,軟部肉腫と診断,股関節離断術を施行した.術後通常型のMFHと最終診断した.術後早期から全身症状は改善した.術前血中G-CSF,IL-6が高値であったが,術後は正常値となり,これらのサイトカイン産生腫瘍と判断した.現在,手術後8年であるが,無病生存中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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