icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻1号

2006年01月発行

文献概要

臨床経験

腰部脊柱管狭窄症に対する直視下片側進入両側除圧術

著者: 武井寛1 林雅弘2 後藤文昭2 橋本淳一1 千葉克司3

所属機関: 1山形大学医学部運動機能再建・回復学分野 2公立置賜総合病院整形外科 3三友堂病院整形外科

ページ範囲:P.41 - P.46

文献購入ページに移動
 混合型腰部脊柱管狭窄症に対する片側進入両側除圧術を直視下に行い,その成績を評価した.24例を対象とし,原則として症状の優位側から進入し,全46椎間に除圧を行った.術中所見,術後のCTから,全椎間で反対側神経根の除圧が可能であった.他施設で両側開窓術が行われた16例を比較対象として成績を比べると,手術時間,出血量,術前術後JOAスコア,改善率などにおいて有意な差を認めなかった.脊柱の後方支持組織,ならびに反対側の傍脊柱筋を温存しうる本術式は開窓術に比べてより低侵襲と考えられた.

参考文献

1)安達 公,蛯原有男,山屋智康・他:腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓還納式脊柱管拡大術 術後2年以上例の検討.東日本整災誌14:155-161, 2002
2)原田範夫,原田達男:腰部脊柱管拡大形成術の一方法.顕微鏡下,一側アプローチ,両側減圧法.脊髄外科12:33-40, 1998
3)栗原 章:腰部脊柱管狭窄症の観血的治療,広範囲椎弓切除術.脊椎脊髄1:311-316, 1988
4)中井 修:腰部脊柱管狭窄症に対する拡大開窓術.整外MOOK 41:231-242, 1985
5)Sihvosen T, Herno A, Paljarva L, et al:Local denervation atrophy of paraspinal muscles in postoperative failed back syndrome. Spine 18:575-581, 1993
6)Weiner BK, Walker M, Brower RS, et al:Microdecompression for lumbar spinal canal stenosis. Spine 24:2268-2272, 1999
7)吉田宗人:特集 腰部脊柱管狭窄症.IX最近の話題1.内視鏡視下手術の応用.整形外科53:1096-1103,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら