icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻1号

2006年01月発行

文献概要

臨床経験

PCA(patient-controlled analgesia)を用いた持続硬膜外麻酔(PCEA)による人工膝関節置換術後の疼痛管理

著者: 浅野浩司1

所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.53 - P.56

文献購入ページに移動
 人工膝関節置換術後(TKA)の疼痛管理にはPCEA(patient-controlled epidural analgesia)が有効であるが,その適切な投与量について明らかにされていない.われわれは,TKA術後に基礎持続投与4ml/時間,ボーラス投与2ml(4ml/h群)と基礎持続投与2ml/時間,ボーラス投与4ml(2ml/h群)にてPCA(patient-controlled analgesia)を行った.どちらの投与法が望ましいかを調べるため,両群について,ボーラス投与の回数,坐剤の使用個数,術後6時間,24時間の疼痛,合併症について検討を行った.2ml/h群では術後24時間の疼痛が少なく,尿閉を生じた症例は認められず,2ml/h群がよりよい投与法と考えられた.

参考文献

1)浅野浩司,宗田 大,平塚建太郎・他:人工膝関節置換術後の疼痛管理の重要性.整形外科55:632-634, 2004
2)Liu SS, Allen HW, Olsson GL:Patient-controlled epidural analgesia with bupivacaine and fentanyl on hospital wards:prospective experience with 1,030 surgical patients. Anesthesiology 88:688-695, 1998
3)Practice guidelines for acute pain management in the perioperative settings. A report by the American Society of Anesthesiologists Task Force on Pain Management, Acute Pain Section. Anesthesiology 82:1071-1081, 1995
4)Silvasti M, Pitkanen M:Patient-controlled epidural analgesia versus continuous epidural analgesia after total knee arthroplasty. Acta Anaesthesiol Scand 45:471-476, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら