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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科41巻10号

2006年10月発行

文献概要

論述

正常人と腰部脊柱管狭窄症患者における足関節背屈筋力評価の検討

著者: 池田光正1 松村文典1 福田寛二2 浜西千秋1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院整形外科 2近畿大学医学部附属病院整形外科・リハビリテーション科

ページ範囲:P.1057 - P.1061

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 腰部脊柱管狭窄症患者での足関節筋力の推移を詳細に捉えるために,筋力が数値化できるかを検討した.方法は徒手筋力測定(MMT)と等速運動機器で行った.健常人では男0.41±0.12Nm/kg,女0.36±0.08Nm/kgであり性別で有意差を認めた.脊柱管狭窄症患者は筋力をMMT5,4,3に分け,各間でのカットオフ値を検討した.MMT5/4は男0.25Nm/kg,女0.19Nm/kg,MMT4/3は男0.06Nm/kg,女0.08Nm/kgであった.MMTと等速運動機器の評価の間には,整合性を認めた.等速運動機器の評価を行うことで客観的,経時的に筋力回復を捉えられ,治療上の有益な情報となる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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