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視座
整形外科の臨床配属実習
著者: 山本哲司1
所属機関: 1香川大学・整形外科
ページ範囲:P.97 - P.98
文献購入ページに移動自分が受けたポリクリを思い出してみると,それぞれの臨床科によって様々なパターンがあった.ある外科系の科では,ポリクリ学生は当時の研修医の1日のスケジュールと全く同じ行動をとり,朝早くから深夜の手術まで付き合わされて,その合間合間に小講義があった.ある内科系の科では,学生が教授の前に起立させられて難しい質問をされ,答えられないと否応なしに叱責罵倒された.また厳しく出席をチェックする診療科もあったし,全く学生が放置される科もあった.2週間の間全く出席しなくても単位がもらえる科があり,その科の卒業試験で不合格になるものはいなかった.どんなポリクリがいいのか考えてみたが,やはり最近の研修医や学生の気質を考えてみると,びしびし怒鳴ったり叱責するのはまずい.彼らは怒られることに慣れていない.また長時間の拘束も時代の流れに合わない.労働基準法を楯に研修医に5時に帰りなさいと奨励する時代である.かといって放置しっぱなしでは,昔は一部の学生は喜んだが,今や必ず真面目な学生からちゃんと教育せよとクレームがつくことは間違いない.
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