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―後縦靱帯骨化症―最初の報告から診療ガイドラインまで
著者: 米延策雄1
所属機関: 1国立病院機構大阪南医療センター
ページ範囲:P.254 - P.254
文献購入ページに移動本症の研究は,1975年に設けられた厚生省特定疾患研究事業による研究班〔班長:津山直一東京大学教授(当時)〕が研究の中心となって,整形外科医を中心とするものの,オールジャパンの研究体制の中で進められた.この体制は現在,厚生労働省特定疾患対策事業「脊柱靱帯骨化症に関する調査研究班」(班長:中村耕三東京大学教授)として引き継がれ,本症の原因解明,治療法開発が続けられている.30年に及ぶ研究の成果は膨大なものである.加えて,治療に関しては日本以外の国々からも報告が出されるようになり,蓄積された臨床経験も豊富となった.この状況から,調査研究班はこれまでに蓄積された知見を,系統的な文献レビューの手法で吟味し,現在までに何がどの程度明らかにされたか,そして今後の研究の方向性はいかにあるべきかを検討した.日本整形外科学会がいくつかの疾患について診療ガイドラインを策定することを決定したことと時を同じくしたので,日整会と協同して「頚椎後縦靱帯骨化症診療ガイドライン」を作成した.この紙数でOPLLの現状をまとめるのは難しいので,是非ご一読いただきたいと思う.
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